卵巣ガンの苦しみを乗り越える

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スペイン  K・Sさん(56歳、女性)

〔岡田式浄化療法との出合い〕

 浄化療法を知るきっかけとなったのは、1994年にフエンヒローラ市にある友人が経営するスポーツジムで働き始めたころのことです。時々、胸に痛みがあったので、乳腺撮影、X線撮影の検査を受けることにしました。その結果、良性ではありましたが数多くの腫瘍が見つかりました。
 同じころ、市内に住むMOAメンバーの方が、私の抱えている悩みを聞いて、浄化療法という日本で生まれたセラピーがあることを紹介してくださいました。私は良いセラピーであれば何でも試してみようと思い、お願いすることにしました。その日からMOAメンバー家庭に通ったり、私の家にまで来ていただいたりしながら、毎日のように浄化療法を受けました。
 しばらく続けていると、胸の痛みが軽減し、身体全体に爽快さを感じるようになりました。岡田先生の書いた本を読ませていただくとともに、この事実を通して、浄化療法を私も実践したいと思い、1995年4月9日にMOAに入会しました。
 それからは、MOAメンバーの人たちと一緒に近隣の都市へも訪問し、病で悩んでいる多くの人の健康を願って浄化療法を実践しています。

〔卵巣ガンへの取り組み〕

 私は1年に1度の定期検査として人間ドックを受けていますが、2005年3月、左卵巣に9cmのガンが見つかりました。結果を聞いた時は本当にショックで、ひどく落ち込みました。常にガンのことが頭から離れず、心配な毎日が続きました。しかし、“悩んでいてもしょうがない”“前に進まなければ”と思いなおし、もう一度徹底して浄化療法を受けていこうと決意しました。それから手術までの間は家族やMOAメンバーから継続して浄化療法を受けました。その間は、痛みがなく通常の生活ができるほどでした。
 半年後の2005年9月、左卵巣の全摘と虫垂を切除する手術をし、その後、4度の化学療法(投薬治療)を受けました。私は化学療法が終わるごとに、3日間はMOAセンターや自宅で浄化療法を3時間受けました。
 その後のCTスキャン検査の結果、ガン細胞は何も残っていないということでした。それからも半年に一度病院に行き健康診断、CTスキャン、X線撮影などを受けていますが、体に異常はなく、むしろ以前よりも身体全体が軽くなり、仕事の能率も上がってきたように思います。
 振り返ってみると、同じ病気の人は、継続した痛みが出たり、不安から日常生活が思うように送れなかったりすることがあるようでしたが、私は体調も良く、痛みはほとんどなくて精神的にも落ち着いていました。化学療法を受けながら浄化療法を継続して受けたことによって、同じ症状を持ち、化学療法だけを行っていた患者さんとは歴然とした違いがあるように思えました。

〔同じように苦しんでいる人の助けになりたい〕

 私はこうして健康を取り戻せたことに感謝しています。ガンであることが分かって苦しんでいたときに心配し駆けつけてくれた家族、近所の方々、MOAメンバーへの気持ちは感謝の一言では言い表せないくらいですし、こうした素晴らしい人々に囲まれて、私は心から幸せを実感しています。
 また私は、病気がない人生というのは本当に幸せであることにあらためて気づき、「同じような病を患っている人に対してこの素晴らしい浄化療法を施術して、手助けをしてあげたい」という思いにもなり、今度は浄化療法の3級資格を取得して、療法士としてのボランティアをするようになりました。
 今は、MOA会員の仏教教師が毎週水曜日に開放している仏教センターや小児病院、MOAセンターで行われている健康増進セミナーなどに出かけて、療法士のボランティアをしています。そこでは、病気で苦しんでいる多くの人へ浄化療法を施術することで症状が緩和されるという体験をしました。また、症状が改善した人を見て、新たに浄化療法に求めてくる人が出てくるという状況が起きています。
 私自身も、継続して浄化療法を受けていますが、今後も、MOAセンターのスタッフやMOAメンバーと協力して、多くの方が少しでも苦しい状況から抜け出せることを願いながら、ボランティアを続けていきたいと思っています。

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