急性心筋梗塞で九死に一生を得る

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三重県  S・Hさん(76歳、女性)

〔急性心筋梗塞と不安定狭心症〕

 平成20年6月に入って、ふとんの上げ下ろしや畑仕事をする時に動悸がしたり、胸が圧迫されることが度々ありましたが、夫から岡田式浄化療法を毎日受けることでそれが治まっていました。糖尿病の持病もあったため、6月7日に夫とともにかかりつけの病院に薬をもらいに行き、医師に動悸や胸の圧迫感という最近の状況を説明しました。心電図をとってもらったところ、「精密検査が必要」と言われ、早速Y病院に電話をしてくださり、「専門の医師がいるのですぐに病院に行くように」と言われました。
 痛みがあったわけでもなかったし、急ぎとは思わず、夫の車でY病院まで行き、途中で買ったおにぎりを食べながら待ち合い所で待っていると、医師から「救急車で来たのか。何をしていたのか」と言われ、私は何が起きたのか訳も分からず、そのまま手術室に連れて行かれました。
 約2時間半のカテーテル手術のあと、集中治療室に移されました。この間に夫が医師から呼ばれ、状況の説明を受けました。診察の結果は、急性心筋梗塞と不安定狭心症の診断名で、冠状動脈が3本とも詰まっており、本当は2人に1人は死んでいるほど危険な状態であると説明を受けました。とりあえず重要な場所の1本をカテーテル手術し、術後の様子を見て、あとの2本も治療の方法を検討するとのことでした。しかし、糖尿病もあり手術が難しく、元気になる可能性が少ない状況にあるとのことでした。医師は救急車でくると思って緊急体制で待ってくれていたようでした。
 緊急を要するほど厳しい状況と聞いた夫は、何をやっても無理で、良くなる可能性がないと判断し、私に「ダメだ」と言いましたが、娘は「大丈夫」と言って励ましてくれました。
 集中治療室では家族の付添いも制限されましたが、その間も付き添った家族から浄化療法を受けることができました。
 6月9日には個室に移りました。入院中は、MOAのスタッフや健康生活ネットワークのみなさんがお見舞いに来られて、浄化療法を施術してくださいました。みなさんから浄化療法を受けると、気持ちが落ち着きました。

〔手術後の浄化療法の素晴らしい効果に感激〕

 数日後、内科医から、残る2本の動脈は以前から血管が詰まりカテーテルの処置では無理で、1週間血液を溶かす内服薬を投与した結果、思うような効果が得られず、外科医にも相談したことを告げられました。外科医は、詰まっている2本の冠状動脈の梗塞の先の細胞が死んでおらず、復活する可能性があると診断されて、バイパス手術を7月3日に行なうことになりました。
 この間、MOAのスタッフや健康生活ネットワークのみなさん、そして家族から徹底して浄化療法を受けて、手術に臨みました。5時間の大手術でしたが、内胸、腕と足の3本の血管を使って、心臓のバイパス手術を行ない、輸血をすることもなく無事に終了しました。
 医師の説明では、通常手術後はきつい痛みが来るので鎮痛剤や坐薬を出すようですが、私の場合はほとんど使うことはありませんでした。術後2日目には個室に移り、食事もできるようになり、3日後には歩けるようになりました。当初、入院は2ヶ月といわれていましたが、1ヶ月半で退院できるまでに回復しました。医師も看護師もこの回復ぶりには驚いており、「驚異的な人!」と言われました。
 お陰様で7月3日の手術から2週間後の7月19日には無事退院できました。血管を採取した腕も医師から「1年間くらい手が痺れますよ」との説明でしたが、手の痺れは全く出ていません。
 今回の病気では、症状が表れなかったにも関わらず、念のために診察をしたことで病気の状態が判明したことや、土曜日なのに、幸いにも医師がおられ、診察、手術の対応が早かったことなど、こんなに重い症状にも関わらず、命を落とさずに済ませていただけたことを感謝しています。
 さらに嬉しいことは、これまで不安定であった持病の糖尿病の数値も低い範囲で安定できるようになりました。
 長女は忙しい生活の中、常に心をかけてくれて、身のまわりの洗濯物などの世話をしてくれました。病室にはいつも花を飾ってくれて、花をみることで穏やかな気持ちになりました。
 私は、今回の手術後の経緯を通して、浄化療法の素晴しい効果を実感することができました。

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