重度のリウマチ症状が和らぐ

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スペイン  A・Mさん(67歳、女性)

〔リウマチの症状が現れる〕

 最初にリウマチの症状が現れたのは1983年の2月です。当時私は41歳でした。腰と首の痛みから始まり、9月には痛みが左足の甲にまで広がりました。私はスウェーデンのストックホルムで看護師の仕事をしていましたが、あまりにも痛みが激しく、充分に働くことができませんでした。ある日、リウマチ専門の医師から「関節リウマチ」と診断され、抗炎症剤を処方してもらいました。病名を告げられた時は本当にショックでした。私は医療現場に長年従事して、それがどのように痛くてつらい病気なのか、多くの患者さんを見てきたからです。
 体の痛みが現れる前までは、私はとても活発な生活を送っており、毎日、勤め先の病院への20キロの道を自転車通勤していました。趣味もたくさんありました。ほとんど毎日のようにショーダンスを踊ったり、いろんな運動をしたり、歩くことも好きでした。しかし、痛みが現れ始めてからは全く何もできなくなりました。

〔ひどい痛みが体全体へと広がる〕

 1984年2月、手が痛み始め、仕事がほとんどできなくなりました。私は離婚していて一人住まいでしたので、家で缶詰や瓶の蓋を開けるときなど苦労しました。19歳と20歳になる息子たちは、その時の私の症状にあまり関心を寄せませんでした。外見上の変化はなかったので、当初息子たちは私が大きな病気を患い始めていることが理解できていなかったようです。痛みというものは本人以外なかなか分からないものです。関節リウマチの痛みを経験した方でないと、このつらさは分からないでしょう。
 やがて、肩も痛み始め、病院からは大量の薬が処方されました。その時はとても怖く、今でもこの薬に対する恐怖心は変わりません。これで私はもう楽しく笑うことはできないのではないか、一生車椅子の生活になるのではないかと不安な毎日が続きました。しかも、これだけたくさんの薬を服用していると、いつか激しい副作用に襲われる日がくるのではないかと心配でした。
 再婚した夫に出会ったのはこの年の10月です。夫はいろいろな家事(買い物、調理、掃除など)や雑用をして私を助けてくれました。そのような状況の中、私は針治療、レーザー治療、物理療法、植物療法(フィトテラピー)、マッサージ療法、リンパ排液療法など、あらゆる療法を試してみました。しかし、いずれも良い効果は得られませんでした。
 スウェーデンはあまりにも寒く、耐えられなかったので、南国の過ごしやすい気候の国で住むことを考え、1991年、スペインのマラガへ移住することにしました。スペインに来てからはプールで体を動かすことができるようになり、生活環境は少し改善されましたが、またすぐ体の痛みが出てきました。しかも痛みはどんどん激しくなるばかりでした。
 2000年になると、首、両肩、両腕、両手首、右腰部に強い痛みを感じました。10月には、腰下部右側の痛みがさらに激しくなりました。2002年3月と5月に骨盤右側の補強手術を受けました。この時期の骨の痛みは耐え難いほどでした。

〔岡田式浄化療法を紹介される〕

 2003年2月にMOA会員のBさんから浄化療法を紹介されました。
 MOAセンターを訪ね、診察後に初めて浄化療法を受けた時、とても体が楽になりました。長年の間、得ることのできなかった変化でした。その後、週に3度継続して受けることによって、指と腰の痛みが少しずつ消え始めました。そして3月、私のように苦しんでいる多くの人にも浄化療法を伝えていきたいと思い、MOAの入会講座を受けました。
 6月1日は、数年ぶりにプールに入ることができ、一時間ほど水の中で運動ができました。そのうれしさは今でも忘れることができません。しかし、次の日の朝、喉と体の節々の痛みとともに目が覚めました。熱もあり、嘔吐しました。体が思うように動かせず、何とか電話を取って友だちのLさんに相談し、MOAへ連絡を取ってもらいました。M療法士、A療法士がすぐに駆けつけてくれ、わが家で浄化療法を5時間ほど受けました。
 翌朝、もう喉に痛みはなく、熱も下がっていました。体の痛みも半分以上軽減していました。その日も2時間浄化療法を受け、その後の5日間、毎日1時間~1時間半ほど継続して受けるとずいぶんと体が楽になりました。

〔浄化療法の施術が私のライフスタイルに〕

 私自身の変化として感じることは、以前と比べて痛みに対して我慢強くなったこと、元気があること、そして何よりも生きる意欲が強くなったことです。精神的に強くなって、性格も明るくなりました。また、うれしいことに体重も5キロ落とせました。
 現在指の痛みがなくなることによって調理もでき、友だちに料理を振舞えるようになりました。また以前は、歩くと股関節や膝、足首の関節の痛み、息切れが生じ、数メートルも歩くことができませんでしたが、今では休憩なしで200メートル以上の歩行ができるようになりました。これほどまでに回復するとは夢にも思っていませんでした。
 20年間いろいろな治療を試みましたが、今ほど改善したことはありません。
 そして、何よりも私自身の生きがいが大きく変わりました。看護師の仕事をしていたころの私は自らの手で人の手助けができましたが、1994年に労働不能と認定されてからは仕事で人を助けることができなくなり、何とかしなくてはと思いながらも、それからはただ無気力な日々を過ごすだけになっていました。
 しかし、これからは違います。私が浄化療法を施術することによって人々が健康を取り戻し、たくさんの人がより良い生活を送れるよう手助けしていきたいと思います。
 浄化療法は、人間の体内にある自然治癒力を最大限に活かす健康法であることがとても素晴らしいと思います。そのような動機で、ほかに重い病気で苦しんでいる友人、知人に対しても早く良くなってほしいと思い療法士の資格を得ることにしました。そして今では、浄化療法の施術が私のライフスタイルの重要な一部となっています。

〔M療法士のコメント〕

 関節リウマチを患っておられるAさんが、MOAセンターに初めて訪れた時は、歩くことも困難で、股関節や膝、足首の関節の痛み、息切れなど各所の苦痛症状を訴えておられました。正直に申しましてあまりにも症状が強く、言葉を失うほどで「とにかくやってみましょう」とだけ言葉を交わして浄化療法をはじめました。C医師が診察後、施術の急所を絞り、頚部リンパ節、頭頂部、肩甲骨部、腎臓部を集中して施術しました。
 Aさんは、始めのころは、浄化療法を受けた日は痛みが治まるが、翌日になると同じように痛みが出てきていると話していましたが、日に日にその痛みが軽減されているようでした。2ヶ月後には痛みが6割~7割はなくなったと話されました。
 その後も継続して浄化療法を受けられ、回数を重ねるに従って痛みを感じない日が長く続いていることに大変驚かれていました。また、「痛みが出ても浄化療法を受ければ短時間で治まっている」と話されていました。
 C医師は、来院当初(2003年2月)、痛みの指標であるVASが両手首、両肩、首ともに10度あったものが、2004年4月には両手首、左肩2度、右肩および首には全く痛みはない状態になっていると診断されておられます。
 Aさんは、一人暮らしということから外出をすることはあまり好きではなかったようですが、性格が明るくなり、近所の友だちを家に招待し、料理を振舞えるようになったとのことです。最近では、関節の痛みに加えて、視力も回復し、耳鳴りも半分ほど軽減したと話しておられます。

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