MOA美術館でアルゲリッチ氏・フィルムコンサート〜被災者らの心を優しく癒やす

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 8月13から15までの3日間、MOA美術館能楽堂で「熱海市土砂災害復興支援・別府アルゲリッチ音楽祭フィルムコンサート〜世界的ピアニスト マルタ・アルゲリッチからの贈り物」が開催され、熱海市民など約800人の聴衆を魅了しました。

 

世界的ピアニストの演奏が聴く人の心を癒やした


 

 熱海市で発生した土砂災害に際して、MOA美術館でコンサートを開いたことのある世界的ピアニスト・マルタ・アルゲリッチ氏から「皆さまに再び平穏な生活が戻ることを、心から願っています」とのお見舞いのメッセージが寄せられ、同氏が総裁を務める(公財)アルゲリッチ芸術振興財団の協力で、今回のコンサートが実現。熱海市の姉妹都市・大分県別府市で行われている別府アルゲリッチ音楽祭の映像が用いられました。

 

 メンデルスゾーン作曲「ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49 」をアルゲリッチ氏と清水高師氏(ヴァイオリン)、ジャン・ワン氏(チェロ)が演奏。続いてラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」をアルゲリッチ氏とチョン・ミョンフン氏がピアノ連弾で披露しました。

 

 視聴した熱海市民から「今回の災害で友人を亡くし、とても気持ちが滅入っていましたが、少し元気をもらえたように思います。ありがとうございます」「ゆったりとしたピアノの曲を聞いて、張り詰めていた気持ちが優しくほぐされるようでした」との声が聞かれた他、観光で美術館を訪れた人からも「アルゲリッチさんの演奏を聞くことができるなんて思ってもみませんでした。生演奏のような、臨場感がある音を楽しむことができました」などの感想が聞かれました。

 

 コンサートを楽しんだ人たちは、開催中の「クイズで楽しむ『冨嶽三十六景』と『東海道五十三次』」を鑑賞するなど、MOA美術館で美に親しむひとときを満喫していました。

 

「冨嶽三十六景」を楽しむ熱海市民ら


 

主催/MOA美術館、特別協力/(公財)アルゲリッチ芸術振興財団

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